最近はPGS/PGDの話題を多く目にするようになりました。特にPGSはアメリカをはじめ国外では現在盛んに実施されるようになっていますので、日本でもPGS/PGDの話題は避けて通れなくなってきています。この技術は、社会的コンセンサスを十分に考慮した上で導入しなければならない事は言うまでもありません。しかし、ARTに従事する立場としては、PGS/PGDを今直ぐに導入しないにしても、基礎的知識を整理しておかなければならない時期がきていると思います。

本技術は胚の細胞の一部を無菌的に採取して、DNAを抽出増幅後、特殊な機器材を使用して遺伝子や染色体を解析しなければなりません。近い将来は、細胞採取やデータ集積などにエンブリオロジストが関わることになると想像されます。解析結果・臨床応用は医師が責任を持つにしても、エンブリオロジストも高度な基礎知識が必要であると考えています。

そこで、やがて来るであろう時代に備えるため、PGS/PGDに関する細胞採取の実技と講演を兼ねた勉強会を計画しています(詳細は追ってご案内いたします)。

―研修、講演の予定内容―

研修日時: 2015年9月5日(土)? 6日(日)

会場:群馬パース大学(群馬県高崎市)

研修内容:マウス胚盤胞からの細胞採取(biopsy)実技
 

講演I:「エンブリオロジストとして最低限必要なDNA・遺伝子の基礎的知識」 
講師:安部由美子(群馬大学 大学院保健学研究科 准教授)

講演II:「世界の流れから見た我が国のART治療におけるPGSの現状」
講師:末岡 浩 (慶応義塾大学 医学部 産婦人科学教室 准教授)

講演III:「Assay of array CGH」
講師:Pere Colls, Ph.D.(Lab. Director, Reprogenetics)

講演IV:「Biopsy techniques for PGS」
講師:Louise Kellam, M.T. (Lab. Manager, CARE in UK)


懇親交流会:   2015年9月5日(土)夜

(後援:群馬パース大学、日本リプロジェネティクス株式会社)

 

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